「まずは足元から」

<ふくはまの風 第19号 2013/1/18より>

 皆様と共に社会福祉法人福浜会の事業所及び施設が、恙なく新年を迎えることができましたことは、皆様の温かいご支援、ご厚情の賜物と、心より御礼申し上げます。

 また、昨年は、多くの皆様に当法人をご利用いただいたこと、また、各種行事にもご家族様、そして地域の皆様にご協力いただきましたことを深く感謝致します。

 さて、今年は平成25年。これまでの障害者自立支援法に変わり4月から障害者総合支援法が施行される年であります。これまでの「自立」という言葉の代わりに、「日常生活及び社会生活を総合的に支援」の「総合」が入った名称に変わります。誰もが疑問を持った自立支援法が廃止と決まったときには新法に期待をしましたが、残念ながら改正という程度のものであるようです。障がいの範囲や支援体系などいくつかは修正されていますが、特に問題となった障害程度区分は、「障害支援区分」(2641日施行)に名前が変った程度のようで、自己選択・自己決定への障壁はまだ無くなりそうにもありません。ただし「この法律の施行後3年を目途として、障害支援区分の認定を含めた支給決定の在り方について検討を加え、その結果に基づいて、所要の措置を講ずるものとする。」と添えられており、わずかな期待は持てそうです。

 以上、障害者総合支援法について簡単に触れましたが、どんな法律であっても私たち支援する職員が自分たちの役割を果たしていないことには、良い支援はできません。サービス管理責任者という役職にある私には、利用者さんがいきいきと過ごせるサービスを選び個別支援計画を作成するという、責任ある務めがあります。もちろん計画もですが、私を含め職員一人ひとりがスキルアップをし、チーム一丸となって、まずは足元を固めることが大切なのではないでしょうか。

そこで、潮の香では前年度から、自分の支援のあり方を見つめ直す機会として「笑顔で元気に挨拶をする」「利用者さんは~さんで呼びましょう」、「細かなことでも職員間で必ず報・連・相をしよう」など基本的なことを[職員の今月の目標]と決め実践しています。その結果、職員全員が同じ方向を見ているという一体感や、目標の成果が出たときの達成感などを得ることができています。また、月に一度、ひろ道ウォーク(地域を散歩しながらごみ拾い)を行ったり、個別体験(個人か少人数で希望の体験)を実施したりと、少しずつですが新しい活動にも挑戦しています。まだまだ手探りではありますが、地域との関わり作りや利用者さんの笑顔を増やせるような活動を、これからも続けていきたいと思います。そして、少ない職員数だからこそのチームワークを活かし、「潮の香が大好き!」と言ってくれるような施設を目指して頑張っていく思いでおります。

今後とも皆様には福浜会に温かいご支援ご協力を賜りますよう心からお願い申し上げます。

潮の香 飯田重幸